町並み保存地区は、映画「時をかける少女」のロケ地

1983(昭和58)年公開、大林宣彦監督の「時をかける少女」は、尾道三部作の一つと言われていますが、実は竹原ロケもたくさん行われています。町並み保存地区でロケが行われ、お好み焼「ほり川」で、大林監督はじめ、出演者、スタッフが休憩したそうです。
映画冒頭のタイトルバックには、「町並み保存地区」のショットがたくさん使われています。通学途中の背景の中に、建物はもちろん、格子のアップだったり、某瓦のアップだったり、町並みの中の要素が連なります。探してみるのも楽しいです。
出演者たちの高校への通学路は、町並みを北に行き、突き当りの恵比須堂堂を左に向かいます。たびたび出てくる通学シーンから、場所を特定していけます。今でも風景はほとんど変わっていないので。
尾美としのりの「堀川吾郎」は、筒井康隆の原作では、「朝倉吾郎」。台本にも「朝倉」と書かれてました。しかし、大林監督が、西方寺の下にある堀川邸が気に入り、そこを吾郎の実家にしたことで「堀川」に役名が変わったとか。自筆で直しを入れている台本が、お好み焼「ほり川」に保存されており、見せてもらえます。
堀川吾郎は、「堀川醤油」の息子でした。大林監督が、撮影後にプレゼントしてくれたのが、この醤油屋のこの看板です。残念ながら、今のものは2代目。オリジナルは壊れてしまったので、同じに作り直したそうです。
原田知世演じる芳村和子は、西方寺のこの階段を何回も降りて、高校へ行き、吾郎ちゃんのところへ遊びに行きます。左側が空き地になってしまいましたが、撮影時には、家がありました。
この胡堂(えびすどう)が、屋根の壊れたお堂です。映画では、固くとびらが閉まっているので、わかりにくいかもしれませんが、普段は扉が開いているのです。胡堂は、上から横から、いろいろな角度で登場します。

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