日本遺産に認定された竹原でぶらまち散歩

~北前船寄港地・船主集落って?~
「日本遺産(Japan Heritage)」とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーとして文化庁が認定するものです。

竹原市は,文化庁からすでに認定を受けている日本遺産「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」の構成自治体として、2019年5月に追加認定されました。
  • 福井県立若狭歴史博物館「井田家所蔵古写真」

    福井県立若狭歴史博物館「井田家所蔵古写真」

  • 福井県立若狭歴史博物館「井田家所蔵古写真」

    福井県立若狭歴史博物館「井田家所蔵古写真」

北前船とは、江戸時代の中頃から明治30年代にかけて、大量の荷物を積んで大阪と北海道を日本海周りで往復していた商船のことで、竹原や忠海にも寄港しました。竹原では主に塩を購入し、忠海では周辺から集められた様々な物資を取引していたことがわかっています。竹原の塩は、遠く北海道にまで運ばれていきました。
左の屏風は、1800年頃の竹原下市(現在の町並み保存地区の周辺)を描いた屏風です。竹原下市の西側(屏風では下側)に本川が瀬戸内海(屏風の右側)へと流れています。
本川は満潮時には、中型船・小型船は入ってくることができたといいますが、北前船などの大型船は、横島(竹原町明神付近)に船を停め、竹原で買い付けた塩などの商品を、上荷船で運び、積み込みました。
江戸時代後期の文人津田淙庵は、随筆集『譚海』の中で、「北廻りの船はみな讃岐の金毘羅権現へ参詣する中で也、扨安芸の竹原に船をよせて、塩を買て北国へひさぐ事、常の事也」(北前船は、みな讃岐の国の金毘羅権現にお参りする。その後、安芸の国竹原に船を寄せ、塩を買って北国で商売するのはいつものことだ)と記しています。
  • 竹原市竹原地区伝統的建造物群保存地区

    竹原市竹原地区伝統的建造物群保存地区

  • 旧吉井家住宅

    旧吉井家住宅

  • 常夜灯群

    常夜灯群

  • 市立竹原書院図書館資料群

    市立竹原書院図書館資料群

  • 紙本著色竹原絵屏風

    紙本著色竹原絵屏風

北前船の商人による塩の買い付けなどで繁栄した江戸時代の趣を留める「竹原市竹原地区伝統的建造物群保存地区」、北前船の船乗りたちが宿泊した記録が残されている竹原一の塩問屋の邸宅「旧吉井家住宅」、北前船の入港の目印となった「常夜灯群」、北前船の商人たちとの交易記録や塩の販売量等を記す「市立竹原書院図書館資料群」、製塩業で繁栄した1800年頃の竹原の町並みを描いた「紙本著色竹原絵屏風」の5つが北前船に関連する竹原市の構成文化財です。
  • 町並み保存センター

    町並み保存センター

6月22日(土)~令和2年3月までの期間、町並み保存地区センターで特別展「北前船と竹原」を開催中です。
日本遺産の関連文化財である屏風のレプリカや古文書などを展示していますので,ぜひお立ち寄りください。
(入場無料)