マッサンのふるさと
広島県への旅行で、心に残るグルメや地酒を求めているなら、「安芸の小京都」と呼ばれる竹原市を訪れてみませんか?
ここは、NHK連続テレビ小説「マッサン」の主人公であり、「日本のウイスキーの父」と称される竹鶴政孝(たけつる まさたか)が生まれ育った場所。
彼が日本での本格的なウイスキー造りという夢を抱き、その情熱を燃やす原点となったのが、この竹原の地です。
彼の生家である「竹鶴酒造」をはじめ、歴史ある酒蔵がいまも息づく町並み。竹原でしか味わえない絶品グルメも魅力です。
この記事では、マッサンの足跡と、彼を育んだ竹原の豊かな「食」と「酒」の文化を徹底ガイド。広島旅行で外せない、ディープな魅力をご紹介します。
日本のウイスキーの父「マッサン」の原点、竹原
今や世界的に評価されるジャパニーズウイスキー。
その礎を築いたのが、竹原出身の竹鶴政孝、通称「マッサン」です。彼の情熱の物語は、この竹原から始まりました。
酒造りの町で育ったマッサン
1894年、江戸時代から続く「竹鶴酒造」の三男として政孝は生まれました。
政孝が子どものころ、広島の酒造業界は、三浦仙三郎をリーダーに、灘の酒に負けない高品質の酒造りを成功させていました。幼い頃から、政孝の父・敬次郎の酒造りへの熱気を感じながら育ち、酒造りへの探求心が自然と培われていきました。
スコットランドへの情熱
政孝は、大阪工業学校(現・大阪大学)醸造科を卒業後、摂津酒造に入社。やがて彼は、日本酒ではなく「ウイスキー」という未知の酒に魅了されます。
「日本人に本物のウイスキーを飲ませたい」という熱い想いを胸に、20代前半で単身スコットランドへ渡航。 ここで運命の人・リタと出会い、1920年にリタと結婚しました。
現地の大学で化学を学びながら、蒸溜所でウイスキー造りの実習に明け暮れ、本場の技術を徹底的に学び取りました。
「日本のウイスキーの父」へ
帰国後、様々な困難を乗り越えてニッカウヰスキーを創業しました。北海道・余市と宮城・宮城峡に理想の蒸溜所を建設し、生涯をウイスキー造りに捧げました。
彼がいなければ、今日のジャパニーズウイスキーの発展はなかったと言われる、まさに「日本のウイスキーの父」です。
すべての原点は「竹原」に
彼がウイスキー造りで最も大切にしたのは、スコットランドで学んだ伝統的な製法を守り抜く「本物志向」の精神でした。その頑なともいえる情熱のルーツは、幼い頃に触れた竹原の「竹鶴酒造」での、妥協のない日本酒造りの精神にあります。
マッサンが育った時代の面影が残る美しい町並みを歩き、彼の生家である「竹鶴酒造」の前に立てば、ウイスキーに捧げた彼の熱い人生の「原点」に触れられるはずです。
広島屈指の酒どころ! 竹原「三蔵」巡り
竹原が「酒の町」と呼ばれる所以は、マッサンの生家だけではありません。この地は古くから良質な水に恵まれ、日本酒造りが盛んに行われてきました。現在も、町並み保存地区周辺には個性豊かな3つの酒蔵が集積しています。
日本酒好きはもちろん、酒蔵に興味がある方なら必見の「酒蔵巡り」は、竹原観光で注目のコンテンツです。
それぞれの蔵の歴史や酒造りへのこだわりに触れながら、お気に入りの一本を見つけるのも旅の醍醐味です。
竹原の三蔵
お酒のお供に! 竹原のおすすめ土産
酒蔵巡りで手に入れた日本酒に合わせて、竹原ならではのお土産はいかがですか?
お酒の美味しさを一層引き立てる、地元自慢の逸品をご紹介します。
竹原グルメの魅力!
竹原にはお酒の他、魅力的なグルメもあります。
瀬戸内の新鮮な海の幸・山の幸
海に近い竹原は、瀬戸内海で獲れる新鮮な魚介類も自慢。特に「穴子」「鯛」「牡蠣」「タコ」「チヌ」は名物の一つです。ほかにも、竹原のブランド牛である「垰下(たおした)牛」や「藤原牛」、「れんこん」「じゃがいも」「たけのこ」など、竹原はお酒に合う食材の宝庫でもあります。
食と酒に酔いしれる「竹原」満喫モデルコース
さいごに
ニッカウヰスキーの父・マッサンが育った町、広島県・竹原市。
彼の原点である日本酒の文化が色濃く残り、その酒と共に育まれた絶品グルメがあふれる町です。
美しい町並みを歩き、酒蔵の歴史に触れ、地元グルメに舌鼓を打つ。
広島旅行の際は、ぜひ竹原まで足を伸ばし、ここでしか味わえない「食」と「酒」に酔いしれる、贅沢な時間を過ごしてみてください。