「豆腐一筋」を掲げて工夫を続ける、素朴で確かな一丁

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おいだ食品
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「豆腐一筋」を掲げて工夫を続ける、素朴で確かな一丁

取材先

おいだ食品

住所

725-0022 広島県竹原市本町1-1-1 (道の駅たけはら)

営業時間

※直営店はございません。「道の駅たけはら」にてご購入いただけます。

定休日

第3水曜日(道の駅たけはら)

アクセス

竹原駅から徒歩約12分

忠海で真夜中3時から始まる豆腐づくり

 大豆から立ち上がる真っ白な湯気で、作業場は一気にやさしい香ばしさに包まれます。ここは、忠海で1939年創業の豆腐店。「おいだ食品」3代目の生田龍蔵さんは、この道約40年。深夜3時から作業を開始しますが、実は前日に大豆を水に浸すところから勝負は始まっています。季節によって変わる気温や湿度を見極め、その時々で最適な浸し時間を決める。そんな積み重ねが豊かな風味へと繋がります。
 小学校の頃から豆腐づくりを手伝っていた龍蔵さん。24歳のとき、「親父が入院したけんねぇ」と稼業を本格的に継ぐ決意をしました。

 
 現在は奥様の恵美さんと夫婦2人で、学校給食や地域の病院、スーパー、道の駅などに直接納品しています。かつて竹原に20軒以上あった豆腐店も、今では「おいだ食品」だけに。小さな作業場ながら、定番の「木綿」「絹」、そして木綿豆腐よりも柔らかい人気の「ソフト」など7種を、昔から変わらず作り続けています。忙しなく作業を進める中でも、「これは特別」と、豆乳を常連さん用に分ける姿から、地域との深い結びつきが垣間見えました。

昔ながらの手作りに、好奇心をプラス

  おいだ食品の豆腐の特徴は、時間をかけて行う丁寧な作業工程。ゆっくりと圧をかけて水分を抜くことで、ソフト豆腐も、箸でつまんでも崩れにくく、噛むほどに大豆の味わいが広がる豆腐に仕上がります。また、龍蔵さんの代では「揚げ」の厚みを一工夫。「揚げるにはこれがギリギリ」という極厚の「もと」を時間をかけて揚げることで、大豆の旨みたっぷり、食べ応え抜群の逸品に。厚揚げと間違えそうになるほどインパクトのある見た目に、思わず笑みがこぼれます。

 龍蔵さんの豆腐づくりには、真面目さと同時に遊び心も感じます。美味しい豆腐づくりの心得を尋ねると「適度にさぼること!」と冗談混じりに答えてくれる一方、恵美さんによると、旅行先で豆腐を見つけるとつい買って宿泊先で食べ比べてしまうほど。そんな探究心が、毎日の一丁につながります。真剣でありながら、程よく肩の力を抜く。二人の豆腐からは、そんな人柄も伝わってくるようです。

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